なぜ「政治家に頼む」のか

戦争は国家間の争いなので、実際に戦争を始めるのはその国の政府で、必要な手続きを行うのはその国の政治家です。

一方、我々庶民は、戦争をして欲しくない場合、戦争をするだの止めるだのという手続きを行うことができないので、政府に「戦争をやめろ」と言うことしかできません。「戦争をして欲しい」場合も同じとは思いますが、いずれにしても、その時の一般庶民は戦争開始・終了の手続きに関与できません。

通常は選挙で政治家を選ぶのですが、当たり前ですが彼らは選挙期間中に、「自国民を危険にさらします」とは言いませんので、その時の政権が「戦争するしかない」と判断して戦争を始めたら、一般庶民はどうすることもできないのです。現実的に、戦争開始や終了の際、いちいち国民投票を行うというのは難しいでしょう。

恐らくですが、政治家に悪意はありません。彼らは世の中を良くしようという一念で政治家を志したはずですが、とにかく選挙で当選しないことには話になりませんので、選挙期間中「経済を盛り上げてあなたの生活を向上させます!」と言うしか(また、そういう政策を掲げるしか)ないと思われます。

もし候補者が選挙演説で「戦争を根絶し世界平和を目指します」と言ったら、ピンと来ない人が多いでしょうし、「そんなことより今の生活を」と思う人が多いでしょう。だからそういう人は当選しません。これはある程度やむを得ないことかも知れません。僕も正直に言うと明日・来年・数十年後の生活が不安です。

ここに大きな問題と言うか「罠」があるように思うのですが、それは別項で書きます。

我々庶民は、現実の戦争を止める手続きができません。徴兵拒否や、極端な例では上官の命令を拒否して敵に発砲しない・ミサイルの発射ボタンを押さないということも物理的には可能ですが、これらの行為はほとんどの国で恐らく違法です。ほとんどの国で、徴兵制度の場合は法律に基づいて行われますし、軍人は上官の命令に絶対に服従することを誓います。

「違法行為をやりましょう」とはさすがに言えません。

そこで、我々庶民が現在の政治家にプレッシャーをかけるという方法を考えました。古くは「陳情」と言われやや昭和臭いですが、当サイトのやり方はほぼ脅迫です。「経済がどうのこうのは、それはそれでやってくれ。ただし、全世界的な戦争根絶を目指す行動をしない政治家は、次の選挙で落とす」

「誰が」戦争をしないシステムを構築するのか、を考えてみた結果です。

国連改革を含め、戦争をしないシステムを構築できるのは政治家で、彼らにやってもらうしかないのです。

ホンマもんの脅迫はダメですよ。あくまで「次の選挙では、落ちろ」です。